クリスマスのハプニング
2011年 12月 28日
ハプニングの発端は91歳の夫の義父。
200キロほど離れたノルマンディーはカン市から電車で例年通り無事にやってこれたのは良かったのだが、服用している降圧剤を数日前から新しいものに替えたとかで、以来具合が良くないと言う。
食事中も殆ど上の空で、みんなの強い勧めで食事の途中に退席し床についたのだが、どうもその後もあまり寝つきがよくなかったらしく、私が次男の夜鳴き(こういうイベントなどで昼寝が出来ず、疲れが最高潮の時は起き易い...)で起こされて、廊下の電気をパチッとつけたとたん、
「F○○○、F○○○」←夫の名前
と大きな声で夫を呼ぶではないか。
イヴの食事で就寝が遅かったこともあり、夫は疲れてぐっすり寝ていたのだが、私もあわてて夫を起こし、様子を見に行ってもらったところ、
「自分は明日の朝もう目を覚ますことはないかもしれないから....」
というようなことを言い始め、家の暖房のボイラーのスイッチを切り忘れて出てきてしまっていること、鍵を預かっている近所の人の名前など、やけに細かい指示を大きな声でし始めた。
夫はとりあえず適当に話しを合わせ、おじいちゃんも安心したのかその後は静かに寝てくれたようで、翌朝も心配している私達をよそに、無事目を覚ましてくれたのだが、どうも自分はもう死ぬもんだと思い込んでいるらしく、具合が悪くてもう駄目だとか細い声で訴え続けた為、慌てた義母が救急車を呼ぶ事態に。
結局本当になんでもなかった様子で、念のための入院どころか数時間で帰宅することができやれやれだったが、とんだハプニング。
孫である夫も冷めたもので、
「91歳だしそろそろ寿命だ」
と平然としているが、いつか来るに違いないその時のことを考えると、なんだかそれに関係しておこるであろうもろもろの頃が頭の中を駆け巡り、気が重い。
ハプニングもあったが、イヴはこんな和やかな一場面も。
by parisnews | 2011-12-28 04:12 | フランスの家族行事