落ちこぼれ
2010年 11月 19日
「お腹が痛い」
「お尻が痛い」
と具合が悪そうなことばかり言い、火曜日には夫のところに幼稚園から電話が入り、具合が悪いから迎えに来るように言われたかと思いきや、その後すぐに別の電話で、
「具合が悪いのではなく、先生に怒られたことで塞いでいるようです」
と言われたり、なんだかいつもと様子が違う長男。
先生の前ではいつも言うことを聞くいい子の振りをするのが常なので、先生に怒られるとはどういうことだろうと聞いてみると、大好きなパパには理由を話したがらず、今度は私が聞いてみると、
「先生に○○君の横に座らされ、その後アルファベットができなくて怒られた」
と言うではないか。
できないから怒られたんではなく、その横の○○君と無駄話していたとかそういうことなんじゃないかと聞いても
「違う」
と言うし、なんだか要領を得ない。
そして木曜日の朝、
「お腹が痛い」
とごねた後、アルファベットが覚えられないから学校に行きたくないとしくしく泣き出した。
いつも人よりきちんとできて、褒められる位じゃないと満足できない性質なので、自分が周囲より遅れている状況に耐えられないのか、先生に指導されたのがショックだったのだろう。
今まで幼稚園の成績表(フランスにはちゃんとあるんです)を渡された時には、
「良くできる」
「すばらしい」
とお褒めの言葉をもらったばかりだったので、子供が苦労しているなんて、全く想像できなかった私たち夫婦...。
さっそくその日の朝、幼稚園の廊下で号泣している子供をつれて、先生に理由を聞いてみると、クラスの他の子はマスターしている大文字が、うちの子は一個も読めないと言うではないか。
自宅では全てとは言わないまでも自分で時々読んでいるようなので、恐らく指導を受けたことに必要以上に過敏に反応して、すこし混乱している状態なのだろうと先生に説明したところ、
「私も、そう思い始めていたところでした。」
と分かってもらえ、お昼の補修授業をやってもらえることになった。
ひょっとして「学習障害」などの病気ではないかと心配したが、早速家でアルファベットを読ませてみると、案の定C、T、M、Nの4文字で苦労している様子ではあるものの、それ以外はきちんと読むことができて一安心。
気をもまされた一日だった。
by parisnews | 2010-11-19 21:11 | 子育て